2008年08月03日

100 years after(花のナマエ)

十夜を知ってますか?
そう、夏目漱石の。よくご存知で。
その夢十夜の最初、第一夜はご存知で?
詳しくは知らないですか?では、概略をば。

瓜実顔の美しい女が病に伏せている。傍らには男。
女は言う。
「死んだら埋めてください。大きな真珠貝で穴を掘って。
天から落ちてくる星の破片(かけ)を墓標に置いて。
そうして待って下さい。墓の傍らで。」
そして「百年お待ちください」
と言った後、すぐさま息を引き取る。
男は女の遺言通りに真珠貝で穴を掘り、星の破片を墓に置き、
幾星霜待ちつづけた。
幾年経ったかわからなくなった頃、
墓石の下から真白な百合が伸びていた。
男は百年ぶりの逢瀬を交わした。

と、いう話です。
なんてロマンチック。そしてファンタスティック。

え、何でそんな話をしてるかですって?
あそこに丸い大きな石があるでしょう。
私の妻が数年前に病気で他界しましてね…。
夢十夜第一夜の通りに私もやって見た訳ですよ。
するとどういう訳か真白な百合ではなく鳥兜が生えてきまして。
私は妻に恨まれてたんでしょうかね…。
posted by ヒカミ-カズヤ at 23:08| Comment(5) | TrackBack(0) | 戯言 | 更新情報をチェックする

2007年12月02日

Crimson(アカイロ)

という色は何を連想させますか?

太陽、炎、夏といったような躍動的なイメージ?
それとも、黄昏、血といったような仄暗いイメージ?


昭和初期に子供の間で広まった『赤マント』
名の通りの赤いマントを身に纏った謎の人物
黄昏時に柱の影に隠れて出没
そこを通りかかる子供をつかまえていずこかへ連れ去らんとする

この話は当時瞬く間に広まりパニックを引き起こしたといわれます

似たような話に赤いちゃんちゃんこ、赤い紙・青い紙というような話がありますね

というように都市伝説には赤がよく使われます
いや失礼
都市伝説と括るのはあまりに早計でしょうか?
ひょっとしたら現実に起こった
起こり得る事象なのかもしれませんし…

赤が使われる都市伝説は命に関わる事柄が多いです
刃物によって失血するパターンが正しくそれを表していますね
血や黄昏がそのイメージのままで捉えられているからでしょうか?
赤は陰のイメージが強く感じられるのでしょうか?

さて、話を戻して

ここに取り出したるは差出人名の無い赤い封筒
昨日、私の元に届いたものです
ここでお願いがあります

この封筒の封を開けていただきたいのです

何てことは無いお願いです

ただ…
今の話を聞いて貴方は封を開けることができますか?
貴方の赤のイメージはどのようなものですか?
posted by ヒカミ-カズヤ at 19:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 戯言 | 更新情報をチェックする

2007年06月17日

An equivalent exchange(スベテはイコールで結ばれてるって事)

でも願いを叶えてくれる魔術師が僕の目の前にいる。

かなり汚れた黒衣を纏った白髪白髭の老人。
物語の中の悪い魔法使いの様に見えるが、その表情はひどく柔和。
外面と内面が相反しているようだ。

僕は最初こそ物怖じしたが、思い切って尋ねてみた。
本当に何でも願いを叶えてくれるのかどうかを。

すると魔法使いは優しく少し細い声でそうだと告げた。
ただし、願いを叶える為には見返りが必要であるとも。
叶えた物の重さ分の等価値の何かを払わなくてはならないと。
それでもよいかと僕に問う。

僕は黙って首を縦に振る。
魔術師はそうかと呟くと、僕に願いは何かと聞いた。

『…』

僕が願いを言うと、魔術師は少し悲しい顔をした。
僕の顔をみる。
表情から意志が変わらない事を読み取ると、
呪文を唱える。長く永く。

デタラメの言葉の羅列にしか聞こえない呪文が終わる。

目の前には先月他界した母の姿が。
僕の願いは成就された。
僕は母に近付こうとした。

と、ここで自分の体の異変に気付く。
肉体を構成する全てのものが失われていった。
動く事、立つ事すらできずに倒れこむ。
母が慌てて、僕に駆け寄る。

薄れ行く意識の中思う。
人命の等価は人命なのだなと。
そんな当たり前の事に気付かなかったのだなと。

魔術師は天を仰いでいた。
母は泣きながら僕の名を叫んでいた。
そして僕は…
posted by ヒカミ-カズヤ at 16:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 戯言 | 更新情報をチェックする

2007年04月15日

BINGO!(確率の問題)

籤が当たる人間てのはどんな人間かって?
そりゃあ宝籤を買った人間だろうね。

不幸にも殺されてしまう人間ってのはどんな人間かって?
そりゃあ生きてる人間だろうね。

その手に持ってるナイフで刺される人間てのはどんな人間かって?
そりゃあk

(暗転)
posted by ヒカミ-カズヤ at 19:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 戯言 | 更新情報をチェックする

2007年03月18日

professional(モチはモチ屋に)

類なき素晴らしい小説がこの世に生み出された

年齢、性別、所在、全てがシークレット

若者のような拙くも勢いのある表現

且つ、永年に渡って熟成された趣のある心理描写

在り来たりな日常風景
例えば、そう主婦の目から見た世界観を完全に捉えているかと思えば

小学生の目線での世界の拡がりを鮮明に描く

私はこんな類稀な才能の作家にインタビューする権利を得る事に成功した
何十回、何百回、何千回頭を下げたかわからない
そんな熱意に負けたのか、その作家は私に会う事を許可してくれたのだ
ただ、制約がそこにはあった

何人にも作家の情報、つまり正体を明かしてはいけない

それだけであった

私は作家の待つ場所、作家の部屋へ向かった
やけに広い部屋の前でノックをする
入室許可を得て私は部屋に入る

すると多数の何十、もしかすると百を越えてるのではないか
という人数が私を待ち構えていた。
老若男女、多種の専門職業の為の制服を着てる者もいる。

成程、そういう事。
餅は餅屋か。
posted by ヒカミ-カズヤ at 23:45| Comment(15) | TrackBack(0) | 戯言 | 更新情報をチェックする

2007年03月11日

It's rainny day(つまりは雨の所為だってこと)

から声が聞こえる。

僕が落ちたこの穴からは大分遠くの方から。
ふとした弾みで落ちたこの穴からはかなり遠い所から。
どうやら、この穴は集落から大分離れた所にあるらしい。

さて、聞こえてくる声らしきもの。
えらく慌ててるような感じはするのだが、何が起きてるのかは聞き取れない。
恐らく家畜でも逃げ出したのだろう。
とりあえずは、ここから出る手立てをじっくり考えよう。
時間は十分にある。

穴から離れた集落。
集落の長らしき人物が皆に呼びかける。

「もうすぐ雨季に入る。雨季に入るとこの周辺は水没してしまうので、皆は早急に高台に避難するように。」
posted by ヒカミ-カズヤ at 20:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 戯言 | 更新情報をチェックする

2007年03月04日

It is scattered in the smoke.(ケムマキ)

草に火を点ける。
本当に美味そうに紫煙を吐く。
飄々としたスタンス?自然体?如何にも力の抜けた、腑抜けた感じ。
僕は彼がが嫌いだった。
人をくった様なスタンスもそうだが、
やる気の無い姿勢からは想像もつかないほどの理論武装された物言いが。
外見も内面も煙に撒いてるとはこの事だと思う。

僕は彼に言った。強く。自分でもこんなに出るのかと驚くぐらいの大きさで。
(何について糾弾したかはこの際言いません。
今考えると大分恥ずかしい事を言ったなと仕切に思ってるので。)
彼はいつものように飄々と、しかし完全装備の戦車の如くの物言い。
そして、紫煙を僕に一噴き。
「何するんだ!」と言った所に彼は目の前に居らず。
一瞬の早業。ホンの数秒の出来事。
僕は名実共に煙に撒かれた訳で。

と、ここで終われば笑い話。
あれ以来彼の姿、誰も見ることあたわず。
posted by ヒカミ-カズヤ at 19:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 戯言 | 更新情報をチェックする

2007年02月25日

Kiss you(ザンコクなテンシのベーゼ)

の彼女極度の辛党で

某カレーチェーン店の一番辛い辛さのカレーに更にスパイスかけて食べるのは茶飯事

それはもう回りが引くことこの上なし

でもそんな彼女がとても可愛くて


そんな彼女と付き合ってもうすぐ一年

大分仲もより親密になったと思われるのに
まだキスもしていなくて

せがんでも必要以上に彼女が拒むわけで


そんなある日僕ある行動に出る事に

寝ている彼女の小さな唇を
僕という狡い泥棒が頂いちゃおうと

すごく怒るだろうから後でプレゼントでもして謝ろう


緊張と罪悪感でうまく動かない体どうにか動かして

燃える様な真紅の小さな唇にそっと触れるような口づけを


燃える様な真紅の小さな唇は本当に熱く

僕の体は一瞬にして燃えてしまって

文字通り燃える様に僕達の恋は


終った
posted by ヒカミ-カズヤ at 22:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 戯言 | 更新情報をチェックする

2007年02月21日

trivial(些末)

うでもいい事が

この世の中で一番重要で

生きる為に必要な事である
posted by ヒカミ-カズヤ at 23:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 戯言 | 更新情報をチェックする

2007年02月19日

moth-eaten book(ムシクイ)

の家には代々からの書物を保管する蔵がある。

其処に某番組で珍しい書物を拝見したいという事でテレビカメラが来る訳で。
父母姉皆この事にひどく興奮。
僕でも徒事ではない事がわかり、一緒になって興奮。

次の日、件の書物の蓋を開けるべく女性リポーターと我家族。
誰も皆緊張。固唾を飲む。

開けると数匹の死番虫。
書物は死番虫に食われていた。

少し慌てて、少し落ち着かせようと女性リポーター、書を開く。
赤面する女性リポーター。
何事かとカメラが書を写す。
僕等も書を覗く。

其処には死番虫が狙い済ましたかのように食い潰さなかった文字が卑猥な文字として読めるように。

違う意味で皆興奮。
posted by ヒカミ-カズヤ at 23:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 戯言 | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。